ビットコイン論2「ネットワーク」ライト博士 x Mr. チャールズ |2. Networks - Theory of Bitcoin - Dr. Craig S. Wright & Ryan X. Charles


訳:BSVJ(抜粋・意訳)

1:25

RXC ビットコインはどのようなネットワークでしょうか。

CSW ビットコインは事実上、階層型(ハイアラクル)ネットワークです。全体像を示すために曼荼羅構造とも表現していますが、着眼すべきところは複数のネットワークが折り重なる構造です。

皆が考えるメインネットワークがピアーノードネットワークの部分ですが、その世界はいたって小さなものです。実際に個々が直結していて、それらがどう繋がるかはブロックの発見率、ハッシュパワー、さらに接続性等によります。

※ライト博士は「discover a block」、「find a block」と表現しています。暗号界では「mine a block=ブロックの発掘」と表現されることが多いようですが、本文ではライト博士の表現に従い「発見・見つけ出す」と訳します。

2:33

CSW (BTC)コアの人々は「我々のほうがノード数が多い」と言っていますが、そうした発信には意味がありません。

まず、ビットコインで「合意(コンセンサス)」を得る方法は一つです。それはブロックの生成と公開伝播です(クリエーション+プロパゲーション)。それらなくして、ネットワークに関与する存在にはなりません。「発言権」は一切なく、ノードでもありません。

この中枢ネットワークは、相互かつ密接につながり、ブロック発見等についてやり取りを交わしています。

そこでBTCを見れば、ノード数は去年の時点で32です。これはブロックエクスプローラーで確認できます。ブロックを見つけ出しているのは32ノードに過ぎません。

2011年にブロックエクスプローラーが使われ始めて以降、これまでに確認できる全ノード数は98です。

4:01

RXC 多くの人々がこれまでに関わってきていますが、博士が定義するところのノードには当たらないということですね。もちろんそれはホワイトペーパー上に明確に記されていると思います。

CSW 明確に、コンセンサスシステムです。もしコンセンサスに参与していなければ、それはノードではありません。

単に「私はマイナー」などと言う人がいますが、ブロックを見つけることができなければマイナーではありません。

6:50

それで現実として、ノードはそのサイズを問わず、身分を隠したまま収益を上げ続けることはできません。また法の強化が始まるとき、それ以外の選択肢はなくなります。所属する国家(規制当局)によって差はありますが、同時にFATF等のグローバルな国際ルールもあります。

ヨーロッパでは、第5次資金洗浄対策指針規定によって法の強化が始まっています。バイナンスなどは、中銀通貨(フィアット)を扱っていないから問題ないなどと発信していますが、法定通貨とデジタル通貨間の送金・交換、および管理ウォレット(カストディアルウォレット)の2点において、それらの取引量やサイズにかかわることなく同法の適用対象です。それはたとえ1セント分のBTC10年に一度受け取ったとしても、利用者の本人確認(KYC)を行う義務があります。

バイナンスは「我々は対象外」との発信に躍起ですが、KYC指針の対象であり、150ユーロ以上の価値を有す無記名ウォレット(アノニマス口座)を扱うことはことはできません。キーを所持するわけで、カストディアル口座サービスなしに通貨交換所は成立しません。

※同ビデオ内では詳細な説明がありませんでしたが、過去のビデオでの博士の解説と合わせますと、100%のKYCが義務化され、その上で150ユーロ以上の価値を有す「ノンKYC口座」を扱った場合は、犯罪行為として扱われるという意味であると察します。

 

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