ビットコインデータベースは一度もMITライセンス下にあったことはありません。ワークプロダクツですので、もし私がオープンオフィスを持っていれば、それはオープンソースであり、GPLライセンス下にあります。ただ、私がオープンオフィスで製作されたドキュメントを所有するわけではありません。
皆さんが、好もうと好まざると、ビットコインのデータベースは私が所有しています。皆さんは片務契約によるものに対して支配権を有します。私のほうは、固定プロトコルへ契約的に縛られます。
また、私が創設時に一括発行した全トークンについても、その分配に対して契約的な義務（縛り）があります。
私が発行人です。それが意味するものは、私にはすべての法的要件を満たす義務があるということです。発足時点で私は責任者となり、仮に、私が何か変更を加えようとすれば、そうした行為に対し、マイナーだけでなく、全システム利用者は責任者であるこの私を訴えることができます。それがユーザー側の持つプロテクションです。
では、私が変更を加えないと、人々はどう確信できるか。例えば、将来的に数十億人のユーザーがいたとして、私はそれ全ユーザーに対する法的責任があります。私はネットワークの維持に努めなくてはなりません。
BTCやBCHは（データベース）をコピーして使用しています。私に対する契約的な制限は外され、彼らはライセンスを得ることなくそれを行っています。
ネットワークを分岐（フォーク）すれば、それには結果責任が伴います。今後スケーリングしていく過程で表に出していかなくてはなりませんが、フォークはこうした不透明な問題を呼び込みます。
そうしたことからどう守るか。それは法と契約です。もし違法にネットワークがコピーされ、使用されているとすれば、私はそれらのデーターベースについて、フォーク時の価値に基づき、世界中の取引所へ、その補償を求めなくてはなりません。