ビットコイン・ヴィジョン 26(後編)
ビットコイン・アソシエーション
The Bitcoin Vision -
Episode 26 (Second half)
※本エピソードは、同協会記事「アップデート(10/14)」とほぼ同じ内容ですので、部分的に省略しています。両媒体で異なる部分については、ビデオに従って翻訳しています(一部、注意書きがあるものを除く)。
■テラノード
次はジェネシスからテラノードへトピックを移しましょう。
シャダー氏は、ビットコインSVノードの開発リーダーであるダニュル・コノリー氏を会場に招き、テラノードについて説明しました。
テラノードはnチェーンが開発する大企業向けのビットコインSVクライエントソフトです。コノリー氏は、テラノードはゼロから構築され、スケール可能なサーバーソフトであると説明しています。コノリー氏はまた、大きなブロックと大量のトランザクションによって、トランザクション数、毎秒400万の達成を見込んでいるとしています。
ではテラノードはどう稼働するのでしょうか。高効率なメッセージングが、大きなデータ、ストリーミングデータサポートを実現します。また、より効率的なデータストレージを備えており、それらは既にメインネットおよびビットコインSVスケーリングテストネットワーク上で試験的に稼働しています。氏はまた、現在P2Pシステムの開発に取り組んでいることへも言及しています。
この新たなフェーズ、すなわちビットコインSVが、大企業向けグローバルブロックチェーンとなる道を着実に歩んでいることはエキサイティングなことです。すべてがテラノードから始まります。
■ワンストアー
もしあなたが、音楽を愛し、ビットコインSVとともにあるなら、ワンストアー(ONE Store)が発表したミュージックコンテンツ配信プラットフォーム、「バスクオン(Buskon)※」に興奮を覚えるでしょう。コインギーク・ソウルにおける、韓国エンターテイメント大手の正式発表です。
※本ビデオ(英語)では「ブースコン」として紹介していますが、韓国語では「バスクオン」と発音しているようです。バスク(大道芸または街頭コンサート)+オンラインから取った造語とのことです。
ワンストアーは、韓国において、グーグルプレイおよびアップルアップストアーの終着地であると見られています。ワンストアーは国内で販売されるすべてのアンドロイド機種にプリインストールされていて、潜在ユーザー数は3500万を数えます。
ワンストアーのCEOであるジェイ・リー氏は、バスクオンはワンストアーからアクセス可能になるとアナウンスしています。ビットコインSVにとり、バスクオンは大手企業による最初のアプリケーションとなります。
同プラットフォームでは、ミュージックアーティストが作品をアップロードし、ファンはそこから「タッチ(touch)※」を通じて作品を購入します。ファンであるユーザーは、BSVをバスクオントークンに換えて利用します。発足時は利用促進に向け、同社がサイトを支援する形でタッチトークンを無償発行します。
※記事上では単に「トークン」としています。
BSV上でアプリケーション開発にいたった理由は、イーサリアムなど、他のプラットフォームを調査した結果、エンタープライズのニーズを満たすチェーンが他にないことが判明したためであるとジェイ氏は説明しています。対照的に、ビットコインSVは同社の求めるすべてを満たしています。
ビジネスを通じ、世界がビットコインSVの実力に目覚め、本物のビットコインのブロックチェーン上で開発を行うにいたったことは非常にポジティブなことです。
■アップタイムSV
アップタイムSVは、年初のビットコインSV第一回ハッカソンの優勝チームです。その開発リーダーであるディーン・リトル氏はソウルで、10月30日にプライベートβバージョンをローンチする予定であることを発表しました。
同プロジェクトは、個々のユーザーが、自身のモバイル機器のコンピューティングパワーを提供することで、BSVを稼ぐことを可能にします。
企業等のウェッブサイトが行うアップタイムテスト(稼働・接続状況の確認)に参加することで報酬を得ます。同時に、それらのウェッブサイトは信頼性の高いテスト結果を得られるというものです。
ディーン氏はまた、他の開発者が利用することのできる開発中の新ツールについて紹介しました。「アンプラナリア」はピアツーピアのデータシステムで、より効率的なデータ受信を企業等に提供します。また「データプッシュ」は、データをより効率的にブロックチェーンに記録できるようにします。
これらもまた、BSVチェーン上に築かれた素晴らしい「用途」であり、素晴らしいツールです。
■サトシ・シャウトアウト
このシャウトアウトは、世界中からコインギーク・ソウルに参加したみなさんへ捧げたいと思います。
オリジナル・ビットコインのヴィジョンに対するみなさんの熱意とインスピレーションが、会場に刺激ある雰囲気を作り出しました。
みなさんが多くを学び、新たな交流を育み、ビットコインSVとサトシのヴィジョンへのより強い信念をもってソウルを後にしたであろうことを願っています。
そうしたみなさんのエネルギーが世界中に広がり、周囲の人々がビットコインSVについて学ぶきっかけとなり、オリジナルのビットコインのプロトコル上で何かを構築することにつながればと願っています。コインギーク・ソウルに参加頂いたみなさんへ「サトシ・シャウトアウト」を!
コインギーク・ソウルはこれで締めくくりとなり、次は2020年2月のコインギーク・ロンドンが待っています。
我々はジェネシスへの旅を続け、オリジナルデザイン、オリジナル・プロトコルの能力を復元します。既にそれは、ビットコインSVに内在しています。ですから、コインギーク・ソウルでの私のスピーチテーマでもある「It’s time to build」なのです。これはみなさんに忘れないで頂きたいBSVエコシステム上の重要なテーマです。
また、それは人類共通のものでもあります。我々は生活向上を目指し、常に何かを造り上げたいという願望を持っています。
この先も、人々の向上心が絶えることはありません。我々は空高くモニュメントを築き、コンピューターを創造して計算し、全世界の人々をつなげるオンラインネットワークを構築しました。
そしてあるとき、一人の独創性豊かな人物が現れ、壮大なものを創り上げました。まったく新しいピアツーピア電子キャッシュシステムです。ビットコインとブロックチェーンは、あらゆるものを構築することができるテクノロジープラットフォームなのです。
そして今、ビットコインのオリジナルデザインとそのプロトコル、そしてサトシが目指したヴィジョンがビットコインSVとして返り咲き、燃え盛っています。
今、かつてないほどに、It’s time to build!!
訳:BSVJ
The Bitcoin Vision - Episode 26