ビットコインSVが中国で成功する理由/リース|Lise Li: Why Bitcoin SV will succeed in China with Charles Miller

ビットコインSVが中国で成功する理由
リース・リー
コインギーク・カンバセーションズ by チャールズ・ミラー
(Lise Li: Why Bitcoin SV will succeed in China with Charles Miller)


ミラー氏: コインギーク・カンバセーションズへようこうそ。

リー氏: お呼びいただき光栄です。

ミラー: あなが中国におけるビットコイン・アソシエーションの新たなマネージャーなわけですが、そのお仕事にはどのような意味がおありでしょうか。どんなお仕事をされているのでしょうか。

リー: 中国におけるビットコインSVのプロモーションと、BSVエコシステムの構築が主な仕事です。

ミラー: ビットコインについて人々に学んでもらうわけですが、どのようにされるのでしょうか。

リー: はい、多少難しい部分がありまして、まだブロックチェーンというものが広く知られているわけではありません。また、ビットコインに対する誤った認識も多く残っています。

それでも、正しい知識を持っている人々もおり、中には相当な知識があり、実際にBSV上でアプリケーションを展開している人々もいます。

今はそうしたパイオニア達を集い、ミートアップなどを通じて他の人々へビットコインSVの知識を広めていこうと努力しています。

ミラー: 欧州や北米と比較し、中国ではビットコインに対する認識や扱いは異なるでしょうか。また、我々が中国の暗号界について知っておくべきことがありますでしょうか。

リー: 世界のメジャーなブロックチェーン関連企業の半数以上は、中国に籍を置いていると私は見ています。マイニング企業、マイニングプール、取引所、ウォレット企業等がいい例です。これらのフィールドには活気があります。

また、ブロックチェーン関連の開発チームやテック企業に限らず、大学生から一般企業まで、時間を探しては副業的にブロックチェーン・プロジェクトに参加したりしています。そうしたことなどから、ブロックチェーンに関しては、他のどの国よりも活動的であると私は見ています。

ただ同時に、取引所などは地方政府の規制によってフィアット・暗号間の取引ができず、撤退を余儀なくされたりと、すべてが同じ方を向いているわけではありません。

ミラー: でも、マイニング企業などは元気があるわけですよね。

リー: はい。マイニングに必要なハードウェア、チップなども、今もその多くが中国で製造されています。

ミラー: リーさんは過去にマイニング企業にお勤めだったんですよね。

リー: はい。北京に籍を置くマイニング・プールに努めていました。

ミラー: マイニングについてどの程度ご理解されているのでしょうか。

リー: 「コーディング」を除けばすべて理解しています。
ミラー: ですが、現在のお仕事、ビットコインSVに関してはあまりマイニングに携わってはいませんね。

リー: はい、そうです。ビットコインSVの仕事は、グローバルなビジネス関係と、BSVエコシステムにフォーカスしています。マイニングも重要な部分ではありますが、その一部分に過ぎません。大企業、グローバル企業を我々のエコシステムに招き入れることに力点を置いています。

ミラー: 中国で人々がBSVの魅力を知ることに力を入れているわけですが、そうしたお仕事の中で、リーさんは大きな企業と小さな企業とでは、どちらにより魅力を感じていますでしょうか。

リー: 両者を取り込むことが理想ではありますが、まだ若い産業でもありますので、小さな企業であってもウェルカムです。

ミラー: 人々にビットコインの魅力を伝達するのに、より重要なのはどちらだとお考えですか。データー・ストレージとしての利用でしょうか、それともキャッシュとしての利用でしょうか。

リー: もちろん前者です。例えば、既にデータを記録するアプリケーションがいくつか展開されていて、データや記事、人々のコメント等がオンチェーンでやり取りされています。そのやり取りにわずかな費用を要しますが、それへの理解、価値が認識され始めています。

人々はウェッブ上での自らの行動にもっと責任を感じるようになり、こうしたことは将来的に社会に変化をもたらすはずです。

それに加え、人々がスマートフォンを使い、クロスボーダーにやり取りすることのできる電子決済も重要な部分で、それはEコマースにさらなる便利さをもたらします。

ミラー: 人々はツイッターやフェイスブック上で、互いのコンテントへ支払ったり、稼いだりしていません。人々がそうしたことへ、お金を支払うことに難しさはないでしょうか。

リー: そうですね。ウェイブロックというアプリケーションがありますが、BSVユーザー間では人気です。人々は自身のコメント投稿やLikeBSVを支払っています。
ミラー: それはトゥウィッチのような感じですね。

リー: はい。ただ、トゥウィッチは現在入会制限があり、ウェイティング・リストに入りますが、ウェイブロックにはそうした制限がありません。

ミラー: この先、中国の人々はマイクロペンメントシステムに飛びつくでしょうか。

リー: はい。既にアリペイやウィチャットペイなどがあり、人々は一元にも満たないごく小さな支払いへも電子決済を利用しています。私の外国人の友人らが中国に来ると、人々が財布を持たず携帯一つで出かけているのを見て驚くほどです。

ミラー: ということは、中国の人々にとっては既に電子決済のベースが行き届いているわけで、それがBSVウォレットに変わったとしても違和感なく切り替えができそうですね。

リー: ええ、本当にそう思います。ヨーロッパを数回訪ねたことありますが、特にドイツは今も現金選好社会であるのを目にしました。

今、中国では若い世代を中心にそうした変化への対応が精力的に進んでいます。より高度な教育が受けれるようになり、テクノロジーへの関心が非常に高まっています。

さらにコンピューター科学への関心も高く、ブロックチェーンやビットコインを受け入れるハードルが下がっています。

ミラー: それは確かに大きな優位性ですが、人民元からビットコインへの交換ができないことへはどのようなソリューションがありますでしょうか。それは大きな問題にはなりませんか。

リー: はい。確かに現状は問題です。ただ、いつ政府が態度を大きく軟化させるかは不明であるものの、既に変化は見られます。

例えば先月、中国政府は大都市の一つである深圳をブロックチェーン特別区に認定しました。今後、同市へ多くのブロックチェーン企業の流入が見られると思いますし、これからも規制緩和に向け大きな進展があると考えています。

ミラー: なるほど、急速に変化が進んでいると言えそうですね。
リー: はい。誰も想像していないことが2020年に起こるかもしれませんよ。

ミラー: 今後ともビットコイン・アソシエーションのお仕事をぜひ頑張ってください。

最後に、この先アソシエーションのメンバーには何かがありそうでしょうか。

リー: 随時、ミートアップを行っていますので、そこでは他のBSVエコシステムのメンバーと交流があり、アイデアやリソース等を互いにやり取りすることができます。

また、我々は開発者向けのトレーニングプログラムの立上げを計画しています。詳しくは我々のウェブサイトへお越しください。

ミラー: 情報はBitcoinAssociation.netで得られるわけですね。ありがとうございました。

訳:BSVJ

Lise Li: Why Bitcoin SV will succeed in China with Charles Miller