ビットコイン・ヴィジョン 26(前編)|The Bitcoin Vision - Episode 26 (first half) - Bitcoin Association

ビットコイン・ヴィジョン26(前編)
ビットコイン・アソシエーション
The Bitcoin Vision - Episode 26 (first half)


こんにちは、ジミー・ウィンです。ビットコイン・アソシエーションの初代代表理事です。

本エピソードはビットコインSVの歴史に残る大きなイベントとなったコインギーク・ソウルについてです。101日と2日に韓国ソウルで開催され、新たに数多くの発表事項や、開発中の素晴らしいプロジェクトが紹介されるなど、興奮の二日間でした。

それでは、これからコインギーク・ソウルのハイライトをご覧いただきますが、私のいつものテーマ、「Bitcoin SV It’s time to build」をお忘れなく!

■ハッカソン結果発表

カンファレンス一日目、第二回ビットコインSV・バーチャル・ハッカソンが締めくくられました。4人のエクスパートがパネルを務めて審査にあたり、カンファレンス会場の参加者が第5の審査員として投票し、勝者を決定しました。

思い出してください。ハッカソンの参加者は817日から19日まで、48時間を費やして互いにヴァーチャルな競争に挑みました。

参加者に与えられた課題は、ユーザーにとって価値あることへ少額のBSVを使用し、ビットコインSVのさらなる利用と普及につながるアプリケーションを作成することです。一番のチャレンジは、人々が価値あるものへ少額のビットコインを使用することで、ビットコイン・コミューニティとのつながりをさらに深める手段を考案できるかです。

最終的な投票は、3チームのプレゼンテーションを経て行われました。その結果、第3位はヤナーズ・アレッジ氏の「BitQ&A」で、彼は5000米ドル分のビットコインSVを獲得しました。彼のプロジェクトは、ビットコイン使用をベースに、ユーザー間でQ&Aをやり取りします。

BitQ&Aは一般的な知識のやり取りはもとより、ニッチな専門分野へのやり取りにも利用できます。BSVを使用して有料化することで、よりハイクオリティな回答が得られます。また有料化はスパム、迷惑投稿等を遠ざけます。ビットコインを「使って稼ぐ」モデルの好例です。

ヤナーズさん、3位入賞おめでとうございます。

2位はロビン・コーゼイ氏の「ハイヴ」に贈られ、1万米ドル分のビットコインSVを獲得しました。ハイヴは蜂の巣のハニカム構造を活用します。

全世界から集まるユーザー間の情報をつなげます。ユーザーは、情報を内包する「コンテンツ・ノード」を立ち上げ、それらは互いにダイナミック・コスティング(プライシング)をもってリンクします。これはBSVのマイクロペイメントを使用する非常に創造的な手段であると言えます。

ビットコインSVのビッグサポーターでもあるロビンは、ケンブリッジ大学で遺伝学の博士号取得を目指しています。また、ケンブリッジ大メタネット・ソサイエティを創設した方でもあります。

ロビンさん、おめでとうございます。

とういうことで、第2回ハッカソンの優勝者は「コーダ」です。同プロジェクトはオーストラリアから来た両氏、シャシャンク・シガールとアンドリュー・スノーによるものです。両氏は賞金2万米ドル分のBSVを獲得しました。

コーダは、開発者がAPIを収益化することのできるソリューションです。ユーザーはAPI使用に少額を支払って開発者を報います。これは、API開発者がBSVエコシステムに加わることを意味し、また他のプラットフォームであっても、開発者のこれまでの成果がサポートされることを意味します。

そしてコーダもまた、BSVを使用し、BSVを稼ぐことのできる循環性あるエコシステム構築に貢献します。この素晴らしいプロジェクトを評すると同時に、この先も、BSVエコシステム上でより高度なクリエーションが登場することに期待が膨らみます。

■ヴェンチャー・ピッチ・デー

次は「BSVヴェンチャー・ピッチ・デー」です。コインギーク・ソウルに合わせ、ビットコイン・アソシエーションは最初のピッチ・デーを開催しました。

BSVエコシステム上で起業を目指す多くの申請者の中から、14のスタートアップを厳選し、彼らは会場を満たす投資家を前で資金獲得に向けたプレゼンテーションを行いました。それは終日イベントとなり、同スタートアップのチームやグループは、参加したヴェンチャー・キャピタリストや株式ファンドの代表者等、多くの投資家へアイディアをピッチすることができました。

このピッチ・デーはBSVヴェンチャーとエコシステムの成長を目的にデザインされました。さらに、投資家にとっても実りあるものとなり、数々の投資家がBSVエコシステムに対する関心を高めたことは素晴らしい成果です。

そして現在、第二回BSVピッチ・デーが準備中であり、20202月に開催されるコインギーク・ロンドンに合わせて行われます。もし、皆さん自らがスタートアップとして参加希望であれば、こちらから申請してください。コインギーク・ロンドンで多くの方がピッチされることを楽しみにしています。

■ジェネシスへの道

さて、次は「ジェネシスへの道」です。ビットコインSVのすべてはここにあり、極めて重要な部分です。コインギーク・カンファレンスの初日は、nチェーンのチーフ・テクノロジー・オフィサーであるスティーヴ・シャダー氏が「20202月4日、ジェネシス・アップグレードで期待されるもの」を説明することから始まりました。

ビットコインの起源を見ることなしに、ジェネシス・アップグレードについて語ることはできません。シャダー氏はビットコイン史を要約し、ビットコインSVが、サトシが目指したオリジナルを受け継ぐことを説明しました。

そして我々は、既にその成長と可能性を目にしています。トランザクション数の増加、ブロックサイズの拡大、そして使途・用途が増えていることは、どれもビットコインが当初から目指してきた通りにスケールしていることをポジティブに物語っています。

またシャダー氏は、2020年2月4日、BSVがジェネシスへ回帰するとき、どのような変化をもたらすかを解説しています。

長年にわたり、意図的に制限が課されていたオプ・リターンですが、今後は一つのトランザクション内においてマルチ・オプリターンが可能になります。様々な機能を復元し、スクリプトで初めてクリプトグラフィを可能にします。「スタンダードなトランザクション」といった概念はなくなります。拡大して柔軟性を備え、現在の3つのスクリプト・オプションを凌ぐものに変わります。

シャダー氏の最後のトピックは「P2SH/ペイ・to・スクリプト・ハッシュ」の除去です。それは技術面と哲学的な面の両方が理由で、「蓄積型マルチシグ・スクリプト構成」に置き換わる可能性です。この新たな革新的システムについて、シャダー氏が会場で説明していますので、詳しくはコインギークのユーチューブ・チャンネルをご覧ください。

様々な特性が、ビットコインのオリジナル・プロトコルの復元にいたるジェネシスへのアップグレードに組み込まれます。長年、封じ込められ、制限されてきたビットコインの可能性すべてを開放します。それが202024日のジェネシスなのです。
訳:BSVJ

The Bitcoin Vision - Episode 26