ゼノンのパラドックスとビットコイン/Dr.クレイグ・ライト|Dr. Craig Wright: Zeno’s Paradoxes and Bitcoin

ゼノンのパラドックスとビットコイン
by Dr.クレイグ・ライト


マイニング・サブシディを50ビットコインから始めた理由の一つには、将来的にマイニング可能な残量を一目で分かりやすくする狙いがあった。

当初4年間はブロック毎に50ビットコイン、同期間の総マイニング数は全体の50%である。よって将来的なマイニング可能残量は全体の50%であることが分かる。

その後の4年間は25であった。この(4年)間に全体(2100万)の25%がマイニングされ、残りも全体(2100万)25%である。

現在は12.5であり、この間に全体の12.5%がマイニングされ、残りも12.5%となる。

次回2020年には6.25となり、そこからの4年間で、全体の6.25%がマイニングされる。この4年間が終わると残りも全体の6.25%である。2020年までの87.5%を合わせ、全体の93.75%がマイニング済となる計算である。

ビットコイン数は十分である。今後とも、ビットコイン全使用者のニーズに対し十分以上の量が存在する。

サブシディのハーフニング毎にビットコイン価が二倍になるとの誤った見識があるが、そうしたことが永遠に続くはずもない。この地上にそれを支え続けるだけの量のマネーは存在しない。

さらに重要なことに、次のハーフニング、つまりサブシディが6.25になった時点では、既に全体の90%近いビットコインがマイニングされていることになり、ブロック報酬の大部分をサブシディに頼り、トランザクション手数料からの構成がなければ、その時点でマイナーは市場原理から外れることになる。

幸いにも、我々は2GBブロックをスケーリング・テスト・ネットワーク(STN)で証明することができた。そして、アプリ開発者や、その他の開発チームが扱うことのできる範囲でさらに拡大していく。

その先はテラバイト・サイズであり、地上の全トランザクションを取り込むことが可能なレベルのレートとコストでそれを進めていく。

つまり、ペイパルやビザ、マスターカード、さらに現金よりも安全かつ低コストでそれを実現する。

ビットコイン本来の価値は、政府や銀行を駆逐することなどではなく、「ビットコインの効率性」そのものにある。

訳:BSVJ

Dr. Craig Wright: Zeno’s Paradoxes and Bitcoin